卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

その他・食一般

コロナ禍で変わる生活

5月に引き続き6月の魚、野菜の消費伸びる 2020年6月の家計調査が発表され、5月に続いて魚介類、野菜の消費が伸びた。 総務省統計局が8月7日に発表した6月の家計調査によると、食料費は77,246円でマイナス1.8%となったが、魚介類は9.9…

2020年の丑の日は7月21日と8月2日

稚魚の高騰で養殖場は減少している(浜名湖のうなぎ養殖場) 今年の丑の日は7月21日と8月2日である。 前回、川と海を行き来するうなぎは、魚が豊かであることのシンボルとなることを明らかにした調査を紹介したが、もはや天然うなぎは食べることが難しい…

川を守ることは漁業に貢献する−ウナギは生物多様性のシンボル

コロナの終息が期待できるか、不安ながらも夏がきた。 静岡新聞が2020年5月30日付けで「天然ウナギの生息する場所には他の生き物も多く存在し、ウナギは生物多様性の象徴になる可能性がある」と神戸大学等の研究チームが発表した論文を紹介している。 ウナ…

私の好きな美術館−その8棟方志功記念館、上原美術館ほか

伊豆の山々から風を受ける「風と少女」(上原美術館の庭の彫像) わだばゴッホになる 言葉の達人、井上ひさしは故郷東北の言葉をとりわけ大事にしたが、いわゆる東北弁で最も有名な言葉は棟方志功の「わだば ゴッホになる」だろう。 しかし今、志功を「日本…

カーネーション売れる−コロナ禍での母の日

母の日プレゼントはこんな花も嬉しい イベントや冠婚葬祭などで花の需要は大きい。今年は花の消費も落ちていると思ったが、母の日のカーネーションが数年ぶりに良く売れたという。県を超えた移動自粛の影響で、帰省できなかった人たちが花を贈った影響だろう…

私の好きな美術館−その7佐川美術館(滋賀県守山市)、MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市)

佐川急便創業40周年に開館した佐川美術館(竹中工務店設計施工・同館ホームページより) 関東に住んでいる人にとって、滋賀県はあまり馴染みがないだろうと思います。私は仕事でよく行きました。関西の中でも存在感が薄いようで、昨年ブレイクした漫才の「ミ…

私の好きな美術館−その6箱根と熱海 MOA美術館(静岡県熱海市)、箱根美術館など

岡田茂吉イズムの結晶、箱根美術館(ホームページより) 箱根と熱海は全国的に最もよく知られている温泉地の一つである。 箱根は山、熱海は海でどちらも魅力的な土地柄なのだが、文化的な面では違う、箱根は魅力的な美術館が多いが、熱海はMOA美術館以外に見…

私の好きな美術館−その5三岸好太郎美術館・三岸節子記念美術館②

織物工場をイメージしたノコギリ屋根の美術館(三岸節子美術館ホームページより) 芸術家は自分勝手である 三岸節子美術館は、愛知県一宮市の生家跡地にあるノコギリ屋根の美術館です。写真は大きく見えますが、それほどではありません。 この美術館は生家の…

私の好きな美術館−その4三岸好太郎美術館・三岸節子記念美術館①

好太郎が設計したアトリエのイメージ、道立三岸好太郎美術館ホームページより 札幌は憧れの地 九州育ちの人は、たいていが富士山と北海道に憧れます。 私は新幹線に乗るといつも「今日は富士山が見えるだろうか」と新横浜を過ぎると緊張し、見えると嬉しい、…

私の好きな美術館−その3大原美術館

野付半島(写真)三上市太郎 好きな美術館に優劣はない しかし、いつでも何回でも行きたい美術館として、まず頭に浮かぶのが岡山県倉敷市の大原美術館である。 規模的には東京の美術館やMOA美術館の方が大きいし、個人的には画家個人の記念館の方が好きであ…

私の好きな美術館−その2

鏑木清方記念美術館 鎌倉の小町通りに案内があるが分かりにくい 好きな美術館は、前回あげた以外にもたくさんある。 中でも日本一美術館が多い長野県は、諏訪湖湖畔の小さな美術館や山下清美術館(茅野)、ちひろ美術館(安曇野)、禄山美術館(安曇野)など…

私の好きな美術館−その1

前回掲載した写真は20世紀最大のイタリアの彫刻家ジャコメッティである。日本の哲学者矢内原伊作と親交がありモデルとなった。 ジャコメッティは、見た通りに対象の本質を彫る。そうすると、どんどん小さく細くなっていく(実際小さな彫刻が多数ある)。彫刻…

【時は来た】食料備蓄について語ろう!

ジャコメッティ 【時は来た】食料備蓄について語ろう!【コロナ対策】 このタイトルは2020年4月6日の5チャンネルスレッドである。これまでも何回か、新型コロナウイルスによる食料自給率の重要性について書いたが、「時は来た、食料備蓄について語ろう」…

Fish Moonを見た

緊急事態宣言が出た2020年4月7日の夜、今年最大の満月スーパームーンを見た。 ピンクムーンとも呼ばれるらしいが、これはピンクに見えるからではなく、4月はピンクに咲く花の季節なのでピンクムーンと呼ぶそうで、確かにわたしの老眼からも色は見えなかっ…

時の流れは速くも遅くもなる

子どもの明日は遠く、高齢者の時の流れは速い。楽しい時と苦しい時も時の流れは違う。コロナの収束を待つ日々は長い。 国立市に住んでいた頃、なかなか来ないバスを待って長い列がイライラしていると、後ろにいた若いカップルの男性が「見ていても見なくても…

ホトトギスが鳴きだした

不要不急の存在として、このところ自宅で所在なく過ごす日が多くなった。 過日、隣の雑木林から突然「ホーホー」「ケキョケキョ」という啼き声が聞こえた。ウグイスだろう。聞き違いではない。ウグイスは最初から「ホー ホケキョ」と鳴くことができないので…

「ゴホンといえば龍角散」では間に合わない?

豊洲市場で開かれる予定だった公設協、3セク協、全民協の合同セミナーが新型ウイルスの影響で延期になりました。 先週、倉敷と松浦、長崎に行きましたが、岡山ではほとんどマスク姿を見ません。たまに観光客らしい方のマスク姿を見ますが、地元では全く話題…

コンビニ24時間営業は誰のためか

コンビニはフランチャイザー(本部)がフランチャイジー(加盟店)を募集し、出店や品揃え等の経営ノウハウを提供することで対価として賦課金(チャージ)を受け取り経営する事業です。小売店にとって、もっとも重要な仕入れ・品揃えが全く心配なくなるので…

コンビニは「社会悪」なのか

年明け早々訴訟沙汰になっているセブンイレブンを始め、元日休業問題と時短でコンビニが社会問題になっています。セブンは売上げ、利益ともに他のコンビニを圧倒する巨人ですが、数年前から集中的に本部と加盟店の間でトラブルが相次いでいました。 14年には…

大嘗祭とフランシスコ教皇

この一年間、市場流通と食品その他の記事を書いて来たが、締めくくりは世のなかの仕来りに従って2019年を振り返る。食品流通以外で印象に残ったのは大嘗祭とフランシスコ教皇の来日である。 五穀豊穣への祈り 大嘗祭は新天皇が即位式で新穀を供え、五穀豊穣…

史上最大のサバ読み

山形県の新庄駅に飾られていた 先日、国立劇場で吉右衛門の歌舞伎を見た。吉右衛門の体調が悪く、先月、休演というニュースを聞いたので心配していたが、元気に立ち回りをやっていて安心した。 時々、文楽や歌舞伎に行くが同じ時期に同じ演目をやるケースが…

神様と芸人

伊勢神宮と出雲大社はどちらも好きです。特に出雲大社の白く枯れたヒノキと白砂は人智を超えた荘厳さです。 神存月(かみありづき)10月に、出雲大社に集まる神様が、宿泊するのか会議をするのか知りませんが、日本中の神様が集まる場所が本殿ではなく、小…

島津製作所のファンです

もう記憶は定かではありませんが、京都の広隆寺は昔、薄暗い廊下のような場所の、手が届きそうな近くに仏像が並んでいて、彼岸への途を思わせる風景でした。 あまりの優美さに画学生が弥勒菩薩に抱きつき指を折った(画学生でなく弥勒菩薩の指です)事件があ…

沖縄の風を受けて

沖縄に居る。湿気が少ないので暑いわりに汗をかかない。どこにもベンチがあって日陰で風を受けると、冷房の効いた喫茶店よりはるかに気持ちがいい。 昨日の夜、沖縄市場の方と夕食をご一緒し、沖縄料理を食べた。酒は飲めないのだが、酒のつまみは好きで、い…

お不動さまのジャムセッション

この写真は御本尊の不動明王ではありません 深川に住んでいます。近くにお不動さまがあって、全くの不信心ですが、時々行きます。365日、毎日必ず9、11、13、15、17時の5回行われる加持祈祷を聞くためです(特別な日はもっと多い)。 新しい建物になる前は…

福岡は大雨だった

福岡に行った。大雨だった。飛行機に乗っていて、「福岡は大雨で東京に引き返す場合があるのでご了承ください」と、ご了承したくないアナウンスがあった。飛行機が落ちる心配はいつもする。紙飛行機でも落ちるのに、あんな大きな物体が飛ぶほうがおかしい。 …

実行が難しい言葉

世の中には古くから伝わる格言で実行することが難しい言葉があります。例えば「目の中に入れても痛くない」です。 この言葉は、親が子供を可愛がる例えとしての表現でしょうが、目の中に子供を入れるという発想はどこからきたのでしょうか。目の中に指を突っ…

バイキングは儲からない

地元の図書館隣にあるビジネスホテルは、千円昼食バイキングを止めてしまいました。高校生の集団が山盛りのお代わりを食べまくる現場を何度も見ていましたので、無理もないなと思いました。 バイキングの起源は帝国ホテルです。1958年(昭和33年)の新館オー…

蝶々にタオルを取られたお話

コーヒーブレイク 鹿は奈良東大寺が有名ですが、屋久島でも観光客が通る傍で木の葉を平気で食べています。鹿は本来警戒心の強い動物のはずです。 北海道の鹿は格別です。冬の釧路湿原で、列車の窓から白鳥の舞いやエゾシカが一列になって雪原をジャンプしな…

洗練されたオフィスの水産卸「千代田水産」

他意はないが女子トイレ 働き方改革の重要な一つに職場環境の改善がある。築地市場時代に卸各社が苦労した一つに、入社面接に来た学生が、環境が悪いと帰ってしまうケースが出たことがある。 そうした中で際立って洗練されたオフィスを実現したのが水産卸「…